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【プロも使うテクニック】親指AF(バックボタンオートフォーカス)の利点と設定
  • ミョンジュン:プロカメラマン

【プロも使うテクニック】親指AF(バックボタンオートフォーカス)の利点と設定

こんにちは、「フォトネコ」のミョンです。

今回は、私にとってとても大事なテクニック「親指AF」を紹介したいと思います。 英語では「Back Button AF」か「BBF」とよく呼ばれて、後ろのボタンを親指を使ってオートフォーカスを行うというテクニックです!

「あれ?シャッターボタン半押しではオートフォーカスするじゃないですか?」

確かに、通常のやり方というと、シャッターボタンを半押しして、オートフォーカスを動かして、ピントが来たら全押しで写真を撮りますね。

このやり方に慣れている方はほとんどだと思いますが、別に悪いわけではないけれども、「親指AF」はいくつかの利点がありますので、これから説明させてもらいたいと思います!

「親指AF」の基礎と設定

「親指AF」を生かすのは、3つの設定をしないといけないですね。

  • シャッターボタンの半押しのオートフォーカス ▶ オフする
  • 後ろのボタンをAFを動かすこと ▶ オンする
  • フォーカスモード ▶ AF-C(キャノンの場合AI Servo)にする

メーカーやカメラボディによって設定が違いますが、ニコンのボディを使って事例をしたいと思います!

AF-ONボタンがあるボディ(Nikon D850、Nikon D6、Nikon Z 6/7/6II/7II)

AF-ONボタンがあるボディ(Nikon D850、Nikon D6、Nikon Z 6/7/6II/7II)

AF-ONボタンが付いているボディは、初期の設定ではAF-ONボタンとシャッターボタンの半押しでピントを合わせすることができます。

例えば、自分のNikon Z 7の場合は、この設定を変更するために、カスタム設定のメニューの「a7」では、「しない」を選択すれば、AF-ONボタンだけがAFを動かすことになります。

AF-ONボタンがないボディ(Nikon D750、Nikon D5600、Nikon Z 50、etc.)

AF-ONボタンがないボディ(Nikon D750、Nikon D5600、Nikon Z 50、etc.)

AF-ONボタンが付いていないボディは、最初は他のボタンにAF-ONの機能を付けないといけませんね。よく使われるのは後ろにある「AE-L/AF-L」ボタンです。

例えば、Nikon Z 50の場合は、カスタム設定メニューの「f2」ではそのボタンを「AF-ON」を設定することができます。

そして、カスタム設定メニューの「a4」で、「しない」を設定すれば、シャッターボタン半押しのAFを無効にすることができる。

*D3400/3500の場合は、カスタム設定メニューはありませんが、セットアップメニューから「ボタン」という選択があって、そちらで「親指AF」の設定ができる

こちらの設定をすれば、いくらシャッターボタンを半押ししていてもAFが動かず、後ろのAF-ONボタンだけピント合わせすることになります!

「親指AF」の利点(メリット)

「親指AF」の利点(メリット)

ピント合わせするボタンとシャッターをきるボタンを分けたら、いくつかの利点があります。

一番分かりやすいのは、フォーカスモードはずっとAF-Cに置きっぱなしで、親指でAF-C機能かAF-S機能が選択できること!

詳しく説明すると、親指をAF-ONボタンを押しっぱなしでAFがずっと動いているが、親指を外せばAFが止まることになりますね。

なので、AFトラッキングや動いている被写体を撮るときに、AF-ONボタンをずっと押しながら、差し指をシャッターボタンで写真を撮ると、いつもの「AF-C」の感じですね。

ただ、もし「AF-S」のように変更すれば、親指をAF-ONボタン一回押して、ピント合わせてきてから親指を外したら、シャッターボタンを何度も押してもピントの距離が変わらずに写真が撮れる。

特にAFポイントが中心に集まっている一眼レフの場合は、一番精度が高い真ん中のAFポイントで親指で一回ピント合わせすれば、親指を離してもピント距離を滑らさずに自由にフレーミングすることができます!急に動くシーンを撮りたければ、フォーカスモードの設定を触らずに親指を押しっぱなしでいいので、本当に便利になりますよ!

実の経験で例えすると、スタジオでの室内撮影の仕事では、よくf/8~f/11で1セットのポーズを数枚か撮るので、最初だけピント合わせしたら、距離が変わらない限りポージングの微調整しても毎回ピント合わせをしなくていいので、シャッターボタン押すだけで本当に楽ですよ!

そして、最近のAFポイント(ミラーレス)はセンサーのほとんどをカバーしていて、AFポイントを動かしてピント合わせしたい場所に移動できる。(一眼レフのあるある「真ん中のAFポイントをピント合わせてからフレーミングする」ということは少なくなった。)

急のシーンを撮りたい時に、AFポイントを動かすというより、すぐ現在のAFポイントでピントを合わせしてフレーミング変えたほうが早い場合結構ありますので、ミラーレスでも「親指AF」が生かせますよ!

まとめ - 慣れたら「親指AF」が断然便利!

まとめ - 慣れたら「親指AF」が断然便利!

私は高校生の時に初めて一眼レフを買って、知り合いのフォトグラファーにこのテクニックを教わって、最初はやはりちょっと不自然ですが、慣れたらもう「親指AF」じゃないと効率良くない!と思うぐらいずっとこのテクニックに頼っています!

ですので、皆さん、是非「親指AF」を試してみてください!