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不要になった洋服をフリマアプリで売ろう!
  • 吉田哲士:プロカメラマン

プロがフリマアプリで映える写真撮影のコツ教えます!【洋服編】

こんにちは、「フォトネコ」の吉田です。

メルカリやラクマ フリマアプリはやはり写真が重要!

必要以上に良く見せると逆に宜しくないのですが、ちょっとしたコツでキレイに写真撮影ができるコツをプロカメラマンが教えます。カメラは勿論、皆さんがお持ちのスマホです!

世の中断捨離ブーム ! フリマアプリで映える洋服撮影♪

世の中断捨離ブーム ! フリマアプリで映える洋服撮影♪

まだまだ状態は良いのに、それこそタンスの肥やしにしておくのはもったいない。

ファッションアイテムは流行りすたりも激しいので、あまり古くなり過ぎないうちに、フリマアプリで売却してスッキリと整理しましょう!

普段、通販カタログの撮影などで洋服をよく撮影をしている私が、一般の皆さんでもすぐに見栄えが良くなるちょっとしたコツを、今回は特に洋服の撮影の仕方をお伝えします。

通販カタログ撮影の場合

洋服は種類分けすると大まかにトップスとボトムスですが、通販カタログ撮影の場合、クライアントやデザイナーからの撮影方法指定が無い場合は、なるべく「床置き」ではなく「吊り」での撮影をします。通販カタログなどを見ると、確かに床置きの撮影も多くみられ、実際に私も撮影をしています。ただ、「床置き」での撮影は、時間がかかります。一見すると、床や背景の洒落た素材の上に洋服をパッと置いて撮影している様に見える写真でも、実は服の中に綿や薄い紙などを仕込み結構な時間をかけて洋服の形やしわを整えたりながら撮影をしています。

床置きはそのままですと洋服の形状が平面的になり見栄えが良くないです。

シャツ

パンツ

シャツと猫

あと、床置きしてると大抵はおじゃま虫が入ってきますからね! しかもドヤ顔(笑)

床置きで撮影をしなければならない場合は、他のアイテムや小道具、一緒にコーディネイトしたい商品を同時に撮影したい場合や背景の雰囲気を生かしたい場合のみにしています。

床置きで撮影

背景の雰囲気、素材を生かしたい場合

シャツ

上着

先程少し話に出た「床置き」撮影ではなく「吊り」撮影とはどのような撮影なのか少し説明します。これは撮影用に立てかけた壁に虫ピンのような細いピンで洋服を昆虫標本のように留めていきます。この作業はさすがに素人の皆さんが真似をするのは少し難しかと思いますし、ピン留め出来る壁(発泡スチロール製でピンが刺さりやすいボードを良く使用します)も中々用意が出来ないかと思います。

カタログ撮影用にピン留めしたシャツ

シャツ

ハンガーに掛けての吊り撮影

そこで今回皆さんにお勧めするのが、ズバリ「ハンガー」にかけての撮影です!ハンガーは特に洒落たモノは必要がなく、ご家庭にあるワイヤーハンガーを少し改造したモノの方が十分!というか良いです。使用するハンガーが必要以上に華美だったりすると、売りたい商品よりも目立ってしまい良くないです。かと言ってワイヤーハンガーそのままですと少し安っぽい感じになってしまい、見栄え的には良くないし、ワイヤーハンガー特有の青色も決して良い印象ではは無いです。

ハンガー

少し力が要りますがワイヤーハンガーは手で曲がりますので、ハンガー全体を細身にします。それとフック部分を少し首長にします。なるべく洋服に干渉しない形状にします。最初はハンガーを部分的にペンチで切り落として極細のハンガーを作ろうかと思ったのですが、ワイヤーハンガーは部分的に切ってしまうと、途端にその形状をハンガー自身が保てなくなってしまいバラバラになってしまいます。

ハンガー

ハンガーを変形させた後は、アルミホイルを巻いてセロテープで留めていきます。2~3cmに細長く切ったアルミホイルを一気にではなく、5cm位ずつキラキラ面を裏にして巻きながらセロテープで固定します。30分もあれば完成です。ワイヤーハンガーの元の色が見えなければOKです。ハンガーにあえてアルミホイルを巻いたのは、見栄えを良くするだけではなく、シルバーが洋服にとって目だたない色だからです。

ハンガーにアルミホイル

ハンガーと猫

ハイ、おじゃま虫登場!

実際に撮影しよう!

さて、これでアイテムは揃いました! あとはこのハンガーに吊るして撮影するだけです。フリマアプリ用の撮影は必ずスクエア(正方形)フレームを使用しましょう!撮影後のトリミングの手間が省けますからね。

ハンガーに洋服を吊るす時の注意点としては、スクエアフレーム何と言っても左右均等!です。カタログ撮影で我々プロのカメラマンやスタイリストが一番気を付けている点が左右均等に見えるように洋服をセットすることです。この左右均等にするのは実は意外と難しく、洋服の縫製が正確には左右均等でない場合が結構多いです。カタログ撮影の時はできるだけ左右均等にしておいて、最後は画像処理で少し変形させたりもしながら仕上げますが、フリマ出品用ではそこまで神経質にこだわる必要はなくあくまでもパッと見が良い形であれば問題ないです。

シャツ

長袖シャツなどはハンガーに吊るしただけの状態ですと、やはり「だらん」としてしまいます。そこで使用するのが両面テープです。

両面テープ

両面テープを折り曲げ

両面テープを曲げる

両面テープをほんの少しだけ袖口に貼ってそのまま壁に貼ります。その時ももちろん左右均等には注意をしてください!両面テープを使う時の裏紙を剥がしやすくするコツは、使用する長さにカットした後、端を少し折り曲げる事です。こうする事で裏紙が断然剥がしやすくなります。
今回はシャツの袖口だけではなく裾にもテープを張って少し広げながら固定しました。

両面テープで固定

シャツの裏面も同じようにして撮影しましょうね!他シャツのタグやロゴ刺繍、もしほつれや傷が有れば必ずその部分も隠さずに撮影して、商品の正確な情報を伝えましょう!

シャツ表

シャツ裏

パンツ撮影の場合もシャツと同様ですが、1点シャツと違う点は股部分がキレイに見えるようにする方法かと思います。パンツにもよるのですが、私が良く行う方法としては、股部分を立たせてしまいます(笑) 正面からの撮影ではその部分が立体的になっているようには見えませんのでご心配なく!変にシワにならず左右均等に見えて良いかと! お試しあれ。

パンツ表

パンツ裏

パンツ拡大

あと細かなパーツカットの撮影もやはりお忘れなく!

パンツ

パンツ拡大

パンツのタグ

フリマアプリは便利なツール

慣れてしまうと、それほど時間もかからずに次から次へと撮影ができるようになります。

今一度眠っている洋服達を見直してスッキリ整理しましょう!

皆さんもご存知ですがフリマアプリはとてもよくできたシステムです!

取引中の商品に対しての質問や金額の交渉、また販売後の商品の発送なども大変簡単に、しかもお互いのプライベートも守りながらやり取りが出来る仕組みができています。

どんどん利用していきましょう!

ちなみにスマホで【洋服】以外の商品撮影のコツを知りたい方、こちらの記事もご参考ください↓↓↓

それでは良い写真ライフを! Have a good one!