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ぶらりお散歩撮影①「東京大学 小石川植物園」2020冬【カメラと機材つめこんで♪】
  • 吉田哲士:プロカメラマン

ぶらりお散歩撮影①「東京大学 小石川植物園」2020冬【カメラと機材つめこんで♪】

こんにちは、「フォトネコ」の吉田です。

2020年12月20日(晴れ 最高気温9.4℃ 最低気温-0.6℃)にぶらりお散歩撮影へ行ってきました。「東京大学 小石川植物園」は植物や風景撮影には絶好のロケーションですのでぜひ参考にしてみてください!

小石川植物園とは

東京大学大学院理学系研究科附属植物園

文京区白山にある小石川植物園は正式名、東京大学大学院理学系研究科附属植物園といって国の史跡および名勝に指定されている由緒正しい、日本で最も古い植物園であるだけでなく、世界でも有数の歴史を持つ植物園の一つです。

約320年前の貞享元年(1684)に徳川幕府が設けた「小石川御薬園」がこの植物園の遠い前身で植物学の研究教育を目的とする教育実習施設であり、栽培される植物も、この目的で収集されているため、ここでしかお目にかかれない珍しい植物もたくさん有るみたいです。

あの、万有引力の法則のひらめきとなったニュートンのリンゴ、遺伝学の基礎を築いたメンデルが実験に用いた由緒あるブドウの分株、種子植物の精子が発見された樹齢300年越えのイチョウの大木などの学問的なものから、樹齢100年を優に超える日本最古級の染井吉野、約80品種のツバキ、約50品種のウメ、また100種以上に及ぶツツジ・シャクナゲなどを四季折々見る事ができます

植物学に関してはチンプンカンプンで特にその分野を追及しようなんて気はさらさらないのですが、何度か通っているうちに、すっかり小石川植物園のファンになり、また自宅からも約30分と程近いという事もあり、今では年間パスポートまで持って通っています。まさに都心にある管理された自然の樹林で、訪れる度に新しい発見ができる貴重なオアシスです。

気候の穏やかな天気の良い日には家族連れがピクニックを楽しむ姿も見受けられますが、基本公園ではないのでモデル撮影や商用での利用は禁止されていますので、この記事を読まれて興味を持たれた方も、マナーを守り節度ある行動を是ともよろしくお願いいたします。

お散歩撮影は気軽に最小機材で!

撮影機材を特にたくさんお持ちの方は、毎回撮影に行かれる度に機材の選択に迷われているのではないでしょうか?

海外や泊りで行く撮影旅行では確かに現地で後悔したくないので、あれもこれもと可能な限りの機材を持っていくのはやむを得ないかと思いますが、今回のような近くのお散歩撮影では逆に可能なかぎり最小の機材で出かけたいものです。

私の場合の最小機材は

  • カメラ1台:α7iii
  • レンズ1本:24-70mmF4
  • カーボン三脚1本
  • クリップオンストロボ1台
  • ワイヤレスストロボトランスミッター
  • リモートレリーズ
  • フィルター(ND、クローズアップ)
  • 予備バッテリ
  • パノラマ撮影用プレート

今回の撮影機材

で小さいカメラバッグ1つと三脚はそのまま手持ち、になります。

ちなみに、今回の三脚は過去記事

で紹介したSILKの三脚(使い勝手GOOD♪)です。

この装備なら1日中歩き廻っていてもさほど苦にはなりません。今回の小石川植物園も広さで言えば東京ドーム約3.5個分あり午前中から夕方までプラプラ歩いていると歩数も12000歩位にはなりますが、家に戻ってもまだクタクタにはなってないかと思います。

撮影スタイル

撮影スタイル

お散歩撮影の良さは何といっても「気の向くまま!」ではないでしょうか。

特に考えず、狙いに行きもせず、たまたま見つけたモノが「何かいい」だから撮る! でも一度「いい!」と思ったらそこはしつこく粘りましょう!

どう撮れば絵になるのか! どんな雰囲気に仕上げるのか! そこはあれこれと楽しみながらトライしてみましょう! 

以前の記事

の通り同じ被写体に対してアングル、露出、トリミング、レンズ、ライトと良いと思った方法を惜しみなく出しながら時間を掛けて追ってみる!

もしかしたら今日はこれ以外に撮りたいと思える被写体には出会えないかもしれない!そんな思いでじっくりとその被写体を見てみましょう!

そういった意味も込めて、是非三脚は持って行ってもらいたいです。

最近のデジタルカメラは高感度にも強く、手振れ補正も備わっているので三脚なんて必要ないよ~!って考える方もいるかと思いますが、実は三脚を使う理由は別にもあるのです!

なぜ三脚を使用するか?

三脚を使う目的の1番の目的はカメラをしっかり安定させて固定する事かと思います。

特に大きな望遠レンズなどを使用しての撮影ではほぼ必須のアイテムでしょう!
ただ今回は別です。カメラを単に固定するのではなく、被写体に対してのアングルを固定する!のが目的です。

こうする事により同アングルでありながらも露出やピント、光の具合、つまりライトも変えながら撮影ができるのです。

では今回撮影した画像から見てみましょう。

シダの葉

シダの葉

こちらが最終的に私が選んだ1枚なのですが、三脚でアングルを固定した後に実に20枚ほど撮影をしています。

ではなぜそんなに沢山撮影したのか?
このシダは屋外なのですが屋根のあるシダエリアに植わっていて、ほぼ日光が当たらない場所、たぶん1日中ほぼ日陰かと思います。

写真ではいい感じに光が当たっているかと思いますが、この写真の光は持参したクリップオンストロボを手持ちで当てています。

カメラは三脚に固定、フォーカスもマニュアル設定で固定、露出もマニュアルでやはり固定。固定されていないのはクリップオンストロボの光のみです!

撮影中の状況が変化する要素をできるだけ少なくすれば、光を上手くコントロールできます。特にこのシダエリアは急に日光が差してきて大きく露出が変わる事もないので、あとはどの方向からどの位の強さでシダに光を入れるかです!

リモートレリーズも使用しますので、カメラには触れずにシャッターを切ります。リモートレリーズをお持ちでない場合はセルフタイマーを使いながらでも大丈夫です。

ライトの雰囲気をカメラのオートレビューで確認しながら少しづつ理想のライトに近づけていきます。

ワイヤレスのストロボトランスミッターは必需品で、カメラから外して、好きな位置から自由にライティングができます。

撮影中考えている事は光の当て方で、いかにこのシダをキレイに見せるかの1点のみです。クリップオンストロボは光量のみでなくズーミングも変えながら当てる範囲も変えて様子を見ます。

露出の決め手の一つに定常光(その場の光)とのバランスがあります。クリップオンストロボ無しで1段~2段暗めに写る位の露出設定が最終的に上手く行くケースが多いです。

以下の画像は選外になった約20画像からの数点です。光の具合でシダの雰囲気が全然違いますよね。参考にしてみてください。最初のお見せしたシダの決定写真はLightroomで調整して仕上げています。

シダの葉 画像調整1

シダの葉 画像調整2

シダの葉 画像調整3

シダの葉 画像調整4

シダの葉 最終画像

今回の収穫

シダ写真以外では以下の感じです。

イチョウと落ち葉

イチョウと落ち葉

イチョウの木と落ち葉の写真もクリップオンストロボで光を入れました。

この日は最初いい天気で晴れていたのですが、午後に曇ってきたので太陽光は時たま雲の隙間から瞬間的に差し込むくらいでしたので、光を演出してあげる必要がありました。

風景や自然の写真はおおかた天候任せになってしまいますが、小さなクリップオンストロボを上手く使う事で雰囲気が出せますので、皆さんも是非トライしてみてください。

サザンカ

同じく軽くクリップオンストロボを左から使用

樹齢300年のクスノキ

縦パノラマ4枚で仕上げました

東京大学総合研究博物館 小石川分館(旧東京医学校)

ND1000のフィルターで300秒の長時間露光

ぶらりお散歩撮影「東京大学 小石川植物園」でしたがいかがでしょうか?
もし近くに植物が撮影できるスポットがあったら、機材とカメラをかばんにつめこんで是非足を運んでみてください♪

それでは良い写真ライフを! Have a good one!